2010年1月27日水曜日

そうだ、旅行業、やろう

旅行業をやろう!と思い立ったのは、今からちょうど1年ほど前。

旅が終わればすぐに次の旅のプランを立てる、というサイクルで生きてきた私。いつかは旅をテーマにしたライフワークを持つと決めていたものの、ずっと旅行業とは関係ない企業で働いていました。

ある日のこと。何気なく見ていたテレビで、大手旅行会社の一部門が、顧客ひとりひとりためのためにカスタムメイドの旅を作る様子が紹介されていました。それ自体、特に珍しい話ではなかったかもしれませんが、私の中では、「あ、これだ」と、何かがストンと胸に落ちたのです。

大人の旅人のために、テーマある旅をデザインする。

旅慣れた旅行者ほど、旅にワンランク上の付加価値を求めるようになります。でもオリジナルの旅を作るには、事前の下調べの手間と時間が必要です。必要な情報はあちこちに散らばっているし、日本語とは限らないし、結構な労力だったりします。時間もないし、面倒くさくなって、やっぱりホノルルに行ってしまったりするわけです。(私もハワイは大好きですが。)

旅のデザインには、一つ一つのパーツの下調べが欠かせません。また、事前に調べられることは可能な限り調べてから出かけたほうが、現地での行動に余裕が出るし、得をすることもよくあります。

私は旅そのものより、準備に費やすエネルギーのほうが多いかも?というくらい、入念なリサーチをして臨みます。日本の雑誌に載っていない素敵なデザインホテルを見つけるのも得意。各国の鉄道時刻表を調べて詳細な旅程を作ったり、市販の日本のガイドブックに満足できなければ、欲しい情報をインターネットからダウンロードしてオリジナルのガイドブックを作ったりもします。私にとっての旅の楽しみの半分は、むしろこのデザイン過程にあるかもしれません。

ちょっとしたきっかけで、進むべき道が見えるタイミングというのがあります。
その日から私は、自分の旅行会社を始めるカウントダウンを開始しました。