2013年4月26日金曜日

"Love is Something You Fall Into" - LOVE展にて

森美術館の「LOVE展 アートにみる愛のかたち」の内覧会を見てきた。六本木ヒルズの10周年記念展で、4月26日からの一般公開に先駆けて行われた。

会場を入るとすぐ、キービジュアルにもなっているジェフ・クーンズの大きな金のハートに迎えられ、ちょっとわくわくする。ポップなコンテンポラリーだけかと思えば、マグリットにダリにロダン、源氏物語絵巻から江戸時代の春画、はては初音ミクまで(これって愛?)、まあ幅広い。「LOVE」を共通テーマにいいとこ取りしたような作品構成で、なかなか見応えがある。各作品に「LOVE」を見出そうとすると、普段はあまり興味を持たないような作品も、結構じっくり見てしまう。

エレベーター付近に大きく掲げられた「Love is Something You Fall Into」(恋とは落ちてしまうもの)というバーバラ・クルーガーの言葉。こういうときは決まって「Love」は「恋」と訳される。それで正しいと思う。日本語の感覚では、恋は落ちるものなのに対し、愛は、ふわっと下から支えてくれるようなイメージのほうが近い。どちらもLoveだし、延長線上にあるものだけど。

余談だが、内覧会後のレセプションでは、スポンサーのニコラ・フィアットのシャンパンがふんだんに振る舞われた。これぞ正しいパーティの姿!泡のないパーティなんて、手を抜かれた気がして、愛を感じられないもの。