2013年12月6日金曜日

ロンドンのSHUNGA展

大英博物館で開催中の企画展「Shunga - Sex and Pleasure in Japanese Art」を見に、ロンドンへ行ってきた。

同博物館のコレクションを中心に、江戸時代から明治初めの数々の春画を時代背景とともに展示している。歌麿、北斎、鈴木春信などなど、誰もが知る巨匠たちの作品も多数。

春画は、描写がデフォルメされているもののあからさまなので、それ自体好き嫌いはあるが、こういうものが(幕府の弾圧を受けながらも)広く楽しまれていた江戸時代の風俗の大らかさを知るうえで興味深い。むしろ当時は西洋人のほうが拒絶反応を示したとか。

しかし海外の芸術家たちにも影響を与えたことは一般の浮世絵と同じ。ピカソも春画のコレクションを持っていたらしい。

見にきていた客層は良く、ほとんどが40代、50代以上の大人。初老の夫婦や、女性同士で来ている人たちもみられた。ユーモアに時々くすりと笑いながら、静かに説明を読み、ゆっくり鑑賞していた。

この展覧会は日本でも巡回展として開催されるべく準備が進んでいるが、打診を受けた美術館の多くは、日本で前例のない展示内容に二の足を踏み、様子見しているらしい。あの大英博物館で展示されたものにも関わらず。

阿修羅像で突然仏像ブームが起こった時のように、日本でもSHUNGAが一躍脚光を浴びる可能性は十分ある。SHUNGAをユーモアあるカルチャーと受け止められる大人が増えさえすれば!

2013年12月5日木曜日

カンヌの旅の神様?

カンヌの空はいつも晴れて、海は青い。誰でも、クルーザーで海を旅してみたい気持ちになっても不思議はない。

クロワゼット通りからちょっと入ったところにある教会。カンヌに来るたびに何度も通り過ぎていたけれど、気に留めたことはなかった。それが昨日、壁に書かれた名前を見て思わず立ち止まった。

「Notre-dame de Bon Voyage」(良い旅のノートルダム教会)。

なんと、ここには旅の神様がいる?

気になったので調べてみると、この教会はかつて「海辺の教会」と呼ばれ、その後19世紀に「安全な航海の教会」と名前を変えた。そして1815年、エルバ島から脱出したナポレオンがフランス領に辿り着き、最初の一夜を過ごしたのがこの教会なのだとか。それを示す碑が教会の外壁にある。

その後、カンヌの町の拡大に伴い教会は建て直され、1879年に旅の神の加護を受けた教会として現在の名前で再開されたそう。

カンヌに行ったら必ずお参りしよう。


2013年12月3日火曜日

デザートサファリ

ドバイを観光で訪れる人は必ずと言っていいほど参加するのが、デザートサファリ。
サファリといっても動物を見るわけではなく、夕陽を見に行く。
4WDで夕方ドバイのホテルを出発し、郊外の砂漠へ出かけ、砂丘のスリリングなドライブを楽しむ。スリルが嫌いな人は、頼めば軽めにも走ってくれる。
そしてサンセット観賞。今の季節は17時半頃。

延々と続く砂の向こう、雲がない空に沈む夕陽。
スリルが好きな人もそうでない人も、この風景は見て良かったと思えるはず。


ドバイのナショナル・デイ

第42回ナショナル・デイの看板
先週末のドバイはお祝いムード真っ只中だった。


バージュ・カリファ
ひとつは12月2日のアラブ首長国連邦(UAE)のナショナル・デイ(建国記念日)。1971年のイギリスからの独立を記念するこの日はUAEではとても大切な祝日。ドバイでも街中至る所に赤・緑・白・黒の4色の国旗と、42回目のナショナル・デイのロゴが掲げられていた。ビルごと国旗の色のラッピングをしたり、一般の人でも自分の車にペイントをしたり、皆が競ってこの日のための飾りつけをしているような印象。また今年は月曜日に当たったため、金曜日から4連休を取る人も多く、週末のショッピングモールやアトラクションはすごい人出だった。

それに加え直前の水曜日に、2020年のエキスポ開催地がドバイに決定し、お祝いのムードを更に加速した。決定の瞬間には花火が上がり、人々の高揚感と未来への期待が最高潮に達したらしい。2020年東京オリンピックの誘致が決定したときの日本の盛り上がりを思い出す。

景気や投資も回復しつつあり、エキスポも決まり、ドバイの開発はどんどん進む。街のそこらじゅうで新しいビルの建設が進み、新ホテルのオープンも続く。「世界一高いビル」の他にも、世界一、中東一を競ったものがどんどん出てくるに違いない。

ドバイ、これからますます面白くなりそう。