2015年11月17日火曜日

キューバ・アートの旅 3. 現代アーティスト・ファイル Luis Camejo

今回のハバナの滞在で7人の現代アーティストを訪問した。いずれも国内外で活躍し名を知られた一線のアーティストばかりに会う貴重な機会を得た。

最初に訪問したのはLuis Camejo (ルイス・カメヨ)氏。

写真は制作中のウィーンを描いた作品。同じ風景で、人がいるバージョンと、人がいないバージョンを作るそうだ。

カメヨ氏はハバナの風景を中心に描いている。代表的なのはマレコン通りのシリーズで、セピアカラーの写真のように一色の濃淡で描かれた写実的な作品。大きなキャンバスに、写真を元に下絵を描き、色を乗せていく。写真は自分で撮ったものもそうでないものもあり、行ったことがない場所を描くこともある。東京も描いたが、まだ自分で行ったことはないとのこと。

雨降りか、濡れた地面が雨上がりを思わせる作品が多い。

これは代表的なマレコン通りの一枚。ハバナ市内のホテルのフロントに飾られていた。


現代の風景だが懐かしい印象を与える。ハバナを見つめ続けるカメヨ氏の作品には、ハバナが凝縮されているように思った。