2019年5月19日日曜日

Tank Shanghai

上海を2年ぶりに訪れたら、西岸(ウエストバンド)地区がすっかり変わっていた。黄浦江に面した龍騰大道沿いに、現在建築中のものを含め、新しい建物が続々とできている。

その中で今年3月にオープンした「Tank Shanghai」は、漢字で書くと「上海油罐芸術中心」。文字通り、航空機の燃油タンクをリノベートした美術館で、アートコレクターのQiao Zhibing氏が設立した。6万平方メートルの敷地に並ぶ5つの「油罐」の外観は、なかなかユニーク。

こけら落としの展示の一つはチームラボの「Universe of Water Particles in the Tank」。

土日の入場料は150元(約2400円)と、上海の美術館としては決して安くはないが、中は家族連れや若者でそこそこ賑わっていた。


円いタンクの空間に、滝と四季の草花の映像が映し出される。床では、立っている足の周りに水流が生まれ、そこに花が咲く。このインタラクティブ性はちょっとスローなので、各地のチームラボの展示を見てきた人にとっては、若干物足りないか、気づかないかもしれない。でも観客は床に座ったり、白い服を着てきて自分もスクリーンになった姿の写真を撮ったり、それぞれのんびりとこの世界を楽しんでいるようだった。

次の部屋は、浮世絵を思わせる波(これ、去年大阪で見たのと同じような?)

この展示は8月24日まで。

ハイスピードで開発中の西岸地区。向こうにはテーマパーク「ドリームセンター」が、通りの向かいにはファイナンシャルセンターの高層ビル群が建設中だった。次に来るときはどうなっているのか、楽しみ。