2011年10月24日月曜日

クロアチアのナチュラルコスメ

ドゥブロヴニクの旧市街にあるフランシスコ会修道院。そこに併設されたマラ・ブラーチャ薬局では、オリジナルのナチュラルスキンケア製品を売っています。

いかにも薬局という感じの茶色いボトルに入った化粧水には、商品名のラベルがペタッと張られたのみで、成分表示は一切なし。ただわかっているのは「オールナチュラル」ということのみ。

ローズ、ローズマリー、ラヴェンダーなどいくつかある種類の中から、一番保湿効果が高いものを聞いて、ローズウォーターとローズクリームを購入。

私が支払いを終えたその時、後ろから関西系とおぼしきおじ様、おば様がたのグループがどどどと入ってきて、先頭にいたおじ様が、カウンターにたどり着く前に
「ローズウォーター!カード使える?」(日本語です)
と指名買い。

クロアチアの一都市の一薬局の製品が、日本でそこまで有名だったとは。
おまけに、なんて幅広い客層。

情報社会、恐るべし。


*クロアチアへの旅はこちらへ http://www.cognoscenti.jp/bespokejp.html

2011年10月22日土曜日

クロアチアのワイナリー

クロアチアは実は美味しいワインの生産国です。

クロアチア南部のドゥブロヴニクから車で1時間半のペリエシャツ半島。
480年続くファミリーワイナリーを経営するマリオさんの案内で、地元のワイナリーを巡りました。

ディンガチ(Dingac)、トレステニック(Trestenik)、ポストゥップ(Postup)などの地域のブドウ園では、ブラヴァツ・マーリ(赤)、ルカタツ(白)など代表的な地元品種が栽培されています。

真っ青なアドリア海を臨む美しいロケーションとは裏腹に、ここでのブドウ栽培はハード。岩がちな土壌と、作業にロープを要する急斜面。日当たりが抜群にいい反面、乾燥で収穫が激減する年も珍しくありません。

自然環境の厳しさに加え、、旧ユーゴスラビア時代は、ブドウ農家は勝手にワインを製造してはならず、国営ワイナリーにブドウを卸すことしかできなかったとのこと。国営ワイナリーの作るワインといえば赤か白かの区別しかないような代物。クロアチアのワイン文化の空白時期です。

更に害虫の被害なども重なって多くのブドウ農家が土地を離れ、民主化後もほとんどが戻らず、ワイナリーの数は激減したそうです。

そんな歴史を経て、現在では地域協同組合のワイナリーと、この10年程の間に独自のワイン作りを再生させた民間のワイナリーが存在します。

組合のワイナリーは、巨大ステンレスタンクが並び、化学薬品工場のような雰囲気。
いわば大量生産、大量消費向けのワイン。

民間ワイナリーは、それぞれが違う製法、違うポリシーでやっています。

最も有名なのは、ペリエシャツ半島出身でナパで大成功し、カリフォルニアワインの地位を世界的に飛躍させたマイク・グルジッチ氏。彼が故郷に設けたワイナリーでは、自社でブドウは栽培せず、向かいのコルチュラ島からブドウを仕入れてワインを作っています。

それから案内してくれたマリオさんのワイナリー。車の中でも畑でも、ワイン造りやクロアチアのワインの歴史について熱い弾丸トークで説明してくれたマリオさん。ワインに対する情熱がありありとわかります。

その彼が選んだ手法は、オーガニック。
彼のワイナリーは、この地域で初のオーガニック認証を取ったのです。

オーガニックのワイン造りはたやすくありません。土地改良にも手間とコストがかかります。自分の土地に化学肥料を使わないのは勿論ですが、隣接するよその畑が化学肥料を使っていたら、緩衝地帯を設けなくてはなりません。

また、マリオさんのワインには酸化防止剤の亜硫酸塩も無添加。するとワインの劣化も早いので、遠くの国への輸出は難しく、ずっと寝かせてヴィンテージものにするにも向かないため、商業的には必ずしもメリットばかりではありません。

でもマリオさんは、自分の息子や孫の世代になったとき、本当に体にいいワイン造りができる環境を整えたいという信念で、オーガニックを選んだそうです。商品も大量生産に走るより、手がかけられる範囲で納得がいくものを作り、売っていきたいという考え方。自分のためにも、未来のためにも。

ワインの話をしながらも、生き方について共感できる部分が多々あったワイナリー訪問。
オーガニックは手法にとどまらない、ライフスタイルなのだと実感。

ちなみに彼のワイナリーの食堂で出された豆のスープは、今回のクロアチア滞在で最もおいしいハーティな料理でした。

*マリオさんのワイナリーツアー:
非常に良質な体験だったので、弊社もコラボレーションさせて頂くことにしました。
ツアー実施が可能な時期・日程は限られています。詳しくはお問い合わせください!

クロアチアへの旅はこちらへ http://www.cognoscenti.jp/bespokejp.html

2011年10月15日土曜日

Museo del Novecento


ミラノのドゥオモ広場にあるMuseo del Novecento。

その名の通り、1900年代(=20世紀)のイタリアのアートを展示する美術館です。

日本であまり見る機会がない作品を見るのも貴重ですが、何より素晴らしいと思えるのは、最上階フロアからのドゥオモの眺め。

ドゥオモのためにあるような空間。

ドゥオモのディテールをすぐ間近で観賞できるベストスポットです。



2011年10月13日木曜日

モナコの夜

モンテカルロ。
昼間は団体バスも多いですが、夜のマジカルな美しさには圧倒されます。

ガルニエのグランカジノを中心とする広場は、おとぎ話の宮殿のよう。
フランスともイタリアとも違う魅力がある街です。

2011年10月11日火曜日

オーガニックな休日② Feeling so clean!

先日滞在したThe Chateau Spa & Organic Wellness Resort。
わずか2泊3日の滞在で、明らかに体がクリーンになった感じがしています。

滞在の中心となるスパプログラムは2泊3日から、目的に応じていくつかのメニューがあります。もちろん使うスキンケア製品はすべてオーガニック。ヨガやフィットネスのクラスも入ります。

アメリカのテレビトーク番組の女性司会者の方(50代後半)と、何度か食事やヨガをご一緒したのですが、その方はアンチエイジングのフェイシャルトリートメントを受け、最初に顔半分だけやってもらったところで鏡を見て、驚愕したそうです。
「ほんとに効くのよ!左右で全然違うの。」

最先端のマシンを導入したトリートメントもあります。例えば、ダイエットでたるんでしまった皮膚を引き締めるLPGという施術。これを受けた人も、1回で目に見える違いが出たそうです。細胞に働きかけ、活性化されたその力で改善するもので、外科手術や異物の注入は一切なし。美容外科業界にとっては脅威かもしれません。

私はすぐ効く系のトリートメントは特に受けなかったのですが、気付いたら肌の調子がいい。何が良かったのか考えてみて、スパの効果もさることながら、プログラムの様々な要素との相乗効果ではないかと思っています。

①まず、悪いものは一切採らない食生活。リゾート内の菜園で採れたばかりの新鮮な野菜や焼き立てのパンなど、オーガニック食材を使ったものだけを頂きました。バターやはちみつ、オリーブオイル、ワインなどもすべてです。

②次に規則正しい生活。スパ・プログラムでは3食の時間が決まっていて、朝食前にはモーニングヨガのクラスもあります。

③それから適度な有酸素運動。エアロビやマシンのエクササイズなど、全身に汗をかく程度の運動を毎日していました。

こう書くと、至極当たり前なことばかりですが、これを日常生活ですべて実現するのは、結構難しい。邪念や妥協が絶対入りますから。

また今回の滞在で色々な方の話をうかがい、「クリーンに食べる」ことの重要性を改めて実感しました。

日常生活でも、旅でも、オーガニックに少しこだわってみようと思います。

*The Chateau への旅はこちらへ http://www.cognoscenti.jp/bespokejp.html
 こちらも参考に http://www.tabism.jp/mania/hitoritabi/cj.html



2011年10月7日金曜日

オーガニックな休日

マレーシアのThe Chateau Spa & Organic Wellness Resortに来ています。
11月にグランドオープン予定の「世界初のオーガニック・ウェルネス・スパ・リゾート」です。

徹底したオーガニックのポリシーと世界の最先端のスパテクノロジー、そして最高レベルのサービスを提供する究極のラグジュアリー・デスティネーションスパ。

ザ・シャトー(城)という名の通り、フランス・アルザス地方に実在する城を再現した建物は、マレーシアのマハティール前首相のアイディアだそう。クアラルンプール国際空港から車で90分。高度約1000mに位置しているので涼しく快適です。

特徴を挙げると:

1.可能な限り全てがオーガニック。
正確には82%がオーガニック。アメニティ、リネン、食べ物、ワイン、お茶など全てがオーガニック。あとの18%は、どうしてもオーガニックでは調達できないけれど必要なものや、ゲストに希望に応えるために用意するもの(例:フォアグラ)です。

2.大人オンリー
12歳未満は宿泊できません。大人がスパの滞在でリラックスするための場所だからです。大人と子供のテリトリーを分けることは時に必要なので、このポリシー、非常に評価します。

3.効くスパ
コンサルテーション、様々なトリートメントプログラム、ヨガクラスなどを含むプログラムが、2泊3日から用意されています。オーガニックのスキンケア製品と、世界最先端の技術を集結。実際、すぐに目に見える効果が出たという人も。(この話はまた後日。)

4.一流のサービス
厳選したスタッフは世界20カ国から集められ、トレーニングに1年間かけたそう。その目配りの利き方たるや、日本もうかうかしてられません。

5.美食
いくらオーガニックだと言われても、おいしくなかったら体にいいわけありません。でもここの食事は味、プレゼンテーション、創意工夫、全てにおいてレベルが高く、一皿一皿に刺激を受けます。リゾート内のオーガニック菜園で栽培された野菜や果物も新鮮!

続きは次回。


*The Chateau への旅はこちらへ http://www.cognoscenti.jp/bespokejp.html
 こちらも参考に http://www.tabism.jp/mania/hitoritabi/cj.html