2026年6月にソウル・汝矣(ヨイド)島にオープンした「Centre Pompidou Hanwha」へ。パリのポンピドゥー・センターと韓国企業ハンファのパートナーシップによる最新の美術館。
ピカソとブラックの二人がキュビスムを誕生させ、それにパリのアーティストたちが続いてブームになり、やがてフランス国外にも拡がって発展するが、第一次大戦で断絶。戦後にはアーティストたちがそれぞれの方向性を模索する中、キュビスムは様式として継承され、実験の時代が終わる、といった流れが、二つの広い展示室をフルに使い8つのセクションで紹介されている。ピカソ、ブラック、グリス、レジェ、ローランサン、ル・コルビュジェなどなど、時代を代表するアーティストたちの作品が贅沢に並ぶのはさすがポンピドゥー。
展示は緩やかな曲線に沿って、次のセクションも視界に入るオープンな構成で進む。行った日はたまたま「Culture Day」という入場料半額の水曜日だったので普段より来場者は多かったかもしれないが、スペースが広いので混み合うことはなく、皆それぞれのペースで鑑賞していた。こういう会場は、好きな作品にもう一度近づいてみたり、じっくり解説を読んだりしやすく、滞在時間が長くなる。
特別セクション「Korean Focus」は第2展示室のメザニン部分(3階)にある。韓国が日本統治下にあった1930年代、海外のリアルタイムな情報が極めて限られていた中、芸術家を目指す韓国の若者たちは日本留学を通じてキュビスムを含む西洋の前衛美術に触れ、それが文学や舞台芸術、そして韓国の現代美術の基礎に大きく影響したこと、そして朝鮮戦争後にキュビスムは韓国独自の表現で開花したことなどが紹介されていた。
美術館2階には庭園に面した明るいカフェもある。
ビルに囲まれてひっそりとある庭園は美術館の外からアクセスでき、入場無料。韓国人アーティスト3名の彫刻作品が展示されていた。










