2019年11月4日月曜日

リヨン ノートルダム大聖堂

リヨンのノートルダム大聖堂は、ベルクール広場のルイ14世の像が見上げる丘の上にそびえ立つ。街のどこからも見える大聖堂を初めて見たときは、お城かと思った。


フルヴィエール大聖堂とも呼ばれるこの聖堂が建てられたのは1872年から84年にかけてのこと。1870年の普仏戦争の際、迫りくるプロイセン軍を前に人々が丘の上で祈りを捧げたところ、軍が撤退していったことから、聖母マリアへの感謝と、社会主義に対する勝利の記念を込めて献金で建てられた。


内部は華麗で美しい装飾が施された、それは見事な空間。戦争の終結を喜ぶ人々の気持ちが、多額の献金を集めたことがわかる。


ステンドグラスやモザイク画はその後も手が加えられ、1964年にやっと完成したそう。

聖堂のある丘からはリヨンの街を一望できる。多くの人がここまでケーブルカーで登り、帰りは旧市街まで坂道を下っていく。


初めて訪れる街で高いところに登ってみるのは、得てして悪くない。