焼き物で有名な常滑へ。名古屋から特急で30分。
常滑は「日本六古窯」のひとつで、焼き物の生産は平安時代末期から1000年近くのとてつもなく長い歴史を持つ。
観光の中心は昭和初期に最も栄えた窯業地域一帯で、「やきもの散歩道」と呼ばれている。当時の煙突や登り窯などの遺構が残り、現在も活動している作家の工房やショップも多い。
迷路は絵になる風景に溢れている。
人気の写真スポットは「土管坂」。壁は明治時代の土管と昭和初期の焼酎瓶で覆われている。壁が崩れるのを防ぐためだそうで、路面には土管焼成時に使った捨て輪の廃材が滑り止めの役割をしている。この地域には同じような造りの狭い急坂が多い。お年寄りには少し大変そう。地元の人は慣れているのだろうけれど、ゆっくり慎重に歩いていた。
土管坂の近くの路面に、子供たちがカラフルなチョークで描いた絵が。はるか記憶の彼方にあったものを引き出してもらった。こんな遊び、最近目にしたことがなくてすっかり忘れていた。
常滑には陶器づくり体験ができる工房もあるし、色々な作家の作品を見て買物もできる。無目的に散策してノスタルジックな雰囲気にひたるだけでも十分楽しい。天気のいい日に歩きやすい靴で!