ボルドーの「La Cité du Vin(シテ・デュ・ヴァン)」は、ボルドーだけでなく世界のワインを知ることができるミュージアム。
川沿いに建つミュージアムは遠目にもすぐわかる特徴的な建物。何を表現しているのかというと、公式サイトによると「ワインの魂を呼び起こす」ものだそう…??? 要は液体としてのワインのシームレスさ、とらえどころのなさといったものをイメージしているらしい。確かにとらえどころがない。
展示フロアの入口でオーディオガイドを受け取る。世界のワイン産地の映像から始まり、各国のワイン生産量や品種の比較、現在のワインのトレンド、ワインの歴史、ワインの製造工程などなど、様々な角度と展示方法でワインを読み解く。鑑賞者は各展示の前でオーディオガイドをスキャンして音声解説を聞く仕組み。多くの展示は音声を聞くことが前提になっているが、解説は合計9時間分もあるそうなので全部聞こうとせず、滞在時間に合わせて自分が興味があるところを重点的に聞くのがいいと思う。いずれにしても1-2時間は時間を取ったほうが楽しめる。
嗅覚に訴える香りの展示や、ブドウの映像の上を足踏みしてワインの生産量を競うゲームや、「ワイン占い」といったインタラクティブな遊びもある。
外からは奇妙にも見えた建物も、曲線を活かした内部は悪くない。
もちろんチケットにはテイスティングも含まれる。常設展を見た後、8階の展望フロアへ。世界のワインが並ぶメニューから、折角なのでクレマン・ド・ボルドーを選んだ。
ボルドーの街を一望しながら乾杯!