意外かもしれませんが、ブータンではハイエンドなホテルステイも楽しみの一つです。主なところではAman, Taj, COMOの各グループが首都ティンプーや各地にホテルを展開しています。
今回宿泊したのはCOMO HotelsのUMA PARO。パロ空港から車で約10分、高度2300mに位置します。ひんやりした朝の空気の中、空港から専用車でホテルへ。ブータンの伝統的な建築様式の建物を入ると、コンテンポラリーなデザインと調和したシックなロビー空間。
まずはレストランBukhariで朝食。中央に暖炉の火が燃える円形のフロアを大きな窓面が囲み、パロ谷を一望できます。注文したエッグベネディクトには、敷地内のオーガニック菜園で取れた野菜と自家製ハーブソースが添えられ、目にも体にも嬉しい一皿。オールインクルーシブのパッケージの場合、観光で出かけているとき以外はほとんどここで食事するので、レストランの質は滞在全体を左右します。ここはサービスも味も合格。メニューはブータン料理、インド料理、西洋料理を揃え、バラエティ豊富。ただ、料理のポーションは日本人女性にはちょっと多いかもしれません。
客室は本館と、林に点在する9棟のヴィラから構成されます。今回はワンベッドルームヴィラに滞在。ベッドルーム以外に、暖炉があるリビング、広いバスルーム、さらにトリートメントルームがあり、部屋でスパ・トリートメントを受けることも可能。各ヴィラにはバトラーが付き、暖炉に火をくべてくれたり、お茶を入れてくれたり、その他あらゆるニーズに気を配ります。パチパチと薪がはじける音を聞きながらくつろげる部屋は、ブータンではここだけ。長い滞在なら確実にヴィラがお勧めです。ハリウッドセレブやヨーロッパの王族も宿泊したことがあるそう。
スパも欠かせない要素です。初めてのブータン旅行では必ずといっていいほど、Tiger's Nestという僧院へのトレッキングをします。高度3,120mの僧院までの往復は(注: スタート地点はすでに高度2,000m以上なので、高低差は1,000m程度です。)、道も整備されていて眺めもいいですが、やはりそれなりにハード。あとでスパでのマッサージが待っているといないとでは、トレッキング中のモチベーションがまったく違います!自然を堪能した後は、Como Shambaraスパの優雅な空間で完璧な締めくくり。
2012年秋には2軒目のCOMOホテルがプナカにオープンするとのこと。今年のブータンはますます注目のデスティネーションです。