
いつもは外光も入り明るいMOCAが一変。入り口を一歩入ると、そこは外界から切り離された夜の森の始まりです。(普段の構造がすぐに思い出せないくらいの変貌ぶり!)
薄暗い森にはガラスの木々やカプセルが並び、その中にはライトアップされ、輝きも一層眩いハイジュエリーの数々が。幻想的な空間に、時間の感覚を失います。
和のモチーフを施した漆塗りの蝶のブローチの群れに見とれていると、虫の声が聞こえてくる・・・このリアルな森の感じ、細かい!
見る前は、コンテンポラリーの美術館でどうしてヴァンクリ?と思いましたが、今回の展覧会のデザインを担当したのは、Patrick JouinとSanjit Mankuという二人組。2011年オープンしたパリのマンダリン・オリエンタルのレストランも手掛けたデザインユニットです。
未来的なセッティングで伝統を語る、美しく興味深い展覧会。2012年7月7日まで開催です。