今年も7月のほとんどをハワイ島で過ごした。
もう12年ほど前からほぼ毎年行っており、一回あたりの滞在日数は長くなる一方。
よく人には、「そんなに行ってて、飽きない?」と聞かれるが、全く飽きない。
他の場所にはあまりリピートしない私も、ハワイ島だけは別。
でもハワイといえば無条件に好きなわけではなく、私が好きなのはハワイ島(ビッグアイランド)。ハワイ州全体ではない。もちろんほかの島も好きだし、行ったこともあるが、比較にならない。
ハワイ島に2,3週間も滞在していれば、ホノルルあたりに一度は行く気になりそうなものだが、よほどの用事がない限り、行き・帰りの乗り継ぎで空港を素通りするのみ。それも今、直行便がないから仕方なく寄ってる感じ。
だから「ハワイ行ってたの?」などと、きっとホノルルだと思っているに違いない質問をされようものなら、
「そう、ハワイ島ね。」と明確に返すことにしている。
何がそんなにいいかというと、理屈ではなく、多分土地の「気」が合っているから。
ハワイ島はいわゆる「パワースポット」の一つとされているけれど、どんなパワースポットでも必ずいいかというとそうではなく、現に私には、あのアリゾナのセドナに行って全く何も感じなかったという残念な過去がある。
ハワイ島で過ごしていると、自然のリズムの中でリセットされる感じがある。
ほとんどが溶岩大地の島で、朝は鳥の声で目覚め、夜は満点の星を見上げる。
新聞で潮の満ち引きの時間を確認してからビーチに行くと、ちょうど潮が引き切った後、ウミガメが甲羅干しをしていたりする。
お腹を浅瀬の水に浮かせ、甲羅を水面から出している。でも日差しが熱すぎて、時々手で(足で?)背中に水をかけている。
そしてしばらくして潮が満ちてくると、海に帰っていく。
そんな風景、何度見ても飽きないし、また探しに行ってしまう。
今年のハワイ島で気付いたことの一つは、2年ほど前に大ブームだったカイト・サーフィンはあまり見かけなくなり、代わりにパドルボードが大人気。子供から大人まで楽しめるマリンスポーツ。
気付いたことのもう一つは、ここ2、3年ほど「For Sale」の看板が出たままの家がまだ多く残る一方、ずっと空地のまま止まっていた別荘地の開発が動き出していたこと。
市場の活性化はいいことだけど、ウミガメの甲羅干しの場所は、確保されますように。