普段からこのホテルは、アートホテルとしてのアイデンティティを大切にし、色々な企画を展開していて面白い。
今回のフェアはホテルの2フロアの客室を使い、約40のコンテンポラリーアートのギャラリーが出展。アート大阪とのコラボレーション企画なので、大阪を中心に、東京以外のギャラリーが半数以上を占めていた。
客室は各ギャラリーの展示に任されており、限られたスペースと構造の制約の中、ホテルルームのインテリアと一体化した自然な展示も、ベッドが邪魔で仕方なさそうなギッシリな展示もあった。本来、ホテルルームを箱にした展示は、「あ、この作品は部屋にこうやって飾るといいんだ」という気づきを提供できる機会だと思うので、各社のセンスの見せ所でもある。
ホテルの売りでもある東京タワービューの部屋では、景色も展示の一部として一役買っていた。
気軽に買える価格帯の作品も多いので、ピンとくる作品に出会えればラッキーと思って廻るのも楽しい。私も大阪から出展していたギャラリーで、川北ゆうさんの、バッグに入る大きさ(小ささ)の作品を買って帰った。