一つは、資生堂ギャラリーで開催中の「吉岡徳仁 スペクトル」展。平日でも朝11時のオープンとともに人が次々に入る人気の高さ。
ギャラリー内には霧が薄くかかり、奥にはガラスのプリズムが壁面にダイヤモンドのように並んでいる。そのプリズムに反射した光が、虹色の模様をフロア中に映し出している。
ガラスのベンチが二つ置かれただけのフロアで、朝もやに煙る、柔らかい日の光が差し始めたガラスの森のような空間を体験する。
資生堂ギャラリーを出て、そのまま京橋方面にまっすぐ歩いていくと、ポーラ ミュージアム アネックスがある。「あなたに続く森 青木美歌 展」を開催中。
こちらは、菌類や細胞をモチーフにしたガラスのオブジェと、その中にとどまる光が鑑賞の対象。
こちらは対照的に、月明りに照らされたガラスの森のようだと思った。