2022年1月7日金曜日

JAPANDI-NA展

新年なので何か美しいものを見よう、と表参道のニコライ バーグマンへ。お目当てはバーグマンと奈良祐希のセッション展「JAPANDI-NA(ジャパンディーエヌエー)」。

「Japandi」という言葉は最近知った。Japanese(和)とScandi(北欧風)をミックスした造語で、それぞれの持つミニマリズム、機能性、自然素材、そして温かみといった要素を融合させたインテリアデザインを指すらしい。海外で先にブームになり、この言葉自体が日本に入ってきたのはここ1、2年のことだが、その前から東京のラグジュアリーホテルの客室内装には、近年すでにそういうコンセプトが増えていたと思う。

展覧会のタイトルはJapandiとDNAの掛詞。でも「北欧と日本の融合」などという言葉では表しきれない、個性ある二人のアーティストの仕事が見事にひとつに昇華した美しい作品の数々!


金沢の大樋焼窯元に生まれた奈良は、陶芸家であると同時に建築家。陶芸の制作にも3D CADを使うなどその手法も作品も独特。今回展示されている「Bone Flowers」というシリーズは、板状の白磁を重ね合わせて花を表現したもの。つまり白い花器でありそれ自体が花でもある奈良の作品に、バーグマンの色鮮やかな生花が合わさってひとつになる。時間と共に変化していくはずの生花もずっとその姿で留まっていそうな完成度。


どちらかが主張しすぎることなく、お互いの作品へのリスペクトが感じられる絶妙なハーモニーだった。

美しいものに満ちた一年となりますように。