2022年7月12日火曜日

Art Osaka 2022

週末、現代美術のアートフェア「Art Osaka 2022」を訪れた。

東京在住者にはアートフェア東京のほうが身近だけど、Art Osakaは今年で20回目。今あるアートフェアでは最も歴史が長い。出展ギャラリーは東京からが最も多かった。

フェアは二つのセクションに分かれ、古い造船所跡を会場にした「Expanded Section(拡大セクション)」のほうは、大型インスタレーションが中心。

4階は広いフロアを丸ごと使った横溝美由紀の作品展示。この人の作品でここまで大きなものは見たことがなかった。


3階では大西康明のインスタレーションが目を引く。花を表現しているのかと思ったら、銅箔で河原の石を型取ったものだった。


2階では、「ビッグフット」が淡々とパフォーマンスをしていた。足の裏に絵具をつけ、天井から吊るされたロープにつかまり勢いよく滑ってペインティング。


アートフェアは夜までやっているけど、この人、休憩の時はいったいどうやって出ていくんだろう。ペイントがついたままの足では歩いていけないし、かといって、ここでおもむろに着ぐるみを脱いでいくんだろうか…? 見届けるほどの時間もなかったので、謎のまま後にした。

次は「Gallery Section(ギャラリーセクション)」を見に、中之島の大阪市中央公会堂へ。1918年竣工のネオルネッサンス様式の建物。


内部も天井画にステンドグラスの華麗な装飾…。やや大げさ感も否めないが、それも含めて楽しむ。

アートフェアではたいてい、買い物よりも、自分がいいなと思うギャラリーやアーティストを見つける機会として鑑賞に徹することにしている。さすが20年の歴史を持つフェアだけのことはあり、選りすぐりのギャラリーが集まっている印象だった。


見るだけでも充実した内容だったが、ほかの作品も見てみたいアーティストや、改めて訪れたいギャラリーもいくつかあった。次のアクションにつながるのもアートフェアの最大の収穫のひとつ。

さて、建物の話に戻すと、大阪市中央公会堂のすぐ隣にある中之島図書館も堂々たる外観。


中央公会堂の展示室には、付近には明治から大正時代に建てられた「大大阪時代」を象徴する華麗な近代建築が数多く残る旨の説明があった。外国人に大阪について聞かれるたびに道頓堀の写真ばかり送っていた自分を反省。今度は建築巡りもしてみよう。