ベントータの近辺では、スリランカで絶滅の危機に瀕していたウミガメを守るため、卵を集めて孵化させてから海に帰すプロジェクトが80年代から行われてきた。
私が訪れた孵化場では、生後3日の赤ちゃんウミガメを、夕暮れ時に海に放す。
これまで大人になったウミガメにしか遭遇したことがなかったため、赤ちゃんでももっと大きいのかと思っていたが、体長は5~6センチ。昔よく売られていたミドリガメとかゼニガメを思い出す。
このあたりの海は夕焼けは美しいが、結構波が高く、泳ぐには躊躇する。
しかし、ウミガメの赤ちゃんたちは、人間の手でひとたび砂の上に置かれると、一目散に海に向かって歩いていく。方角を示さなくても、どちらに行くべきかがわかっているらしい。すごい。
そして海に入っていく・・・というより、波が来てさらわれていく。
・・・大丈夫かな。
でも、生きるべき場所を本能で知っているのだから、きっと大丈夫。
がんばれ!子ガメ。