レトロモダンな雰囲気が人気のエリアに、美術館や中小様々なギャラリーが集まる。通りを歩くだけでも楽しいけど、時間があるならアート鑑賞しながらのお散歩がお勧め。
最寄りの地下鉄のアンクック(安国)駅から景福宮沿いにサムチョンドン通りを北上すると、まず目につくのがGallery Hyundai(ギャラリー・ヒュンデ)。「ヒュンデ」とは「現代」を意味し(自動車メーカーの名前と一緒)、その名の通り1970年の回廊以来、このエリアの現代アートギャラリーの先駆けとして運営してきた。
この日は30代の韓国人アーティストKijong Zinの個展をやっていた。
何軒かのギャラリーを見ながら道沿いに進むと国立現代美術館(MMCA)。2フロアに渡る展示スペースで、韓国および海外のアーティストの様々な企画展が同時開催されており、1枚のチケットで全てみられる。
「動くドローイング」で知られる南アフリカのウィリアム・ケントリッジや、リーウム美術館にも作品があった現代的水墨画のSuh Se Ok(徐世鈺)等の他、韓国とオーストラリアの若手アーティストのグループ展など、それぞれが印象的で、バラエティに富んだ展示だった。
そのまま更に道を進み、サムチョンドン通りが右にそれる二叉路を左に進むと、大統領官邸の警備エリアに入る。警備の警察官に呼び止められたが公道なので、行先を告げて荷物チェックを受けたら通してくれ、親切に道も教えてくれた。
比較的大きなスペースを持つPKMギャラリーでは、ベルギーのCarsten Hollerの個展を開催中だった。
そしてサムチョンドン通りにぶつかってまた右折。韓国の伝統的な建物を改築したカフェやブティックが並ぶおしゃれなメインストリートに出る。
この通りには、もっと気軽に入れる雰囲気のギャラリーやインテリアショップが点在。買い物のついでにアートを楽しめる。
2、3時間で廻れるアート散歩ルート。洗練されたソウルが見られる。