2015年12月20日日曜日

東大門デザインプラザ

ソウルのザハ・ハティド建築、東大門デザインプラザ。
2014年3月にオープンして以来、ソウルの新名所として注目されるスポット。世界最大の「三次元不定形建築物」だそうで、とにかく直線が一切ない。表面は形が異なる45,000枚以上のアルミパネルで覆われていて、外から見る限り、窓もない。

建物はミュージアム棟、アートホール棟、デザインラボ棟に分かれている。分かれている、と言ったが、有機的につながっている、という表現のほうがしっくりくる。
内部も非常に曲線的で、ミュージアム棟の回廊はゆるやかなスロープが4階まで続いている。通常、建物の中では、角を曲がるとか、階段を上るという直線に頼った行為で自分の位置を認識する癖がついているのだと、改めて実感した。ここにいると、自分がどの辺にいるのかわからなくなりそうになる。

ここでは常に展覧会やイベントが開かれており、訪れた日は、イタリアのデザインアーティスト、アレッサンドロ・メンディーニのカラフルな企画展をやっていた。

展覧会も面白かったが、初めての訪問ではその建物のインパクトのほうが記憶に残った。こういう建物が、東京にも出現したかもしれなかったのか、と、あったかもしれない未来に想いを馳せる。