今回のシャンパーニュの旅では、ランスの次に、エペルネ(Epernay)を訪れた。
エペルネの「Avenue de Champagne」はまさにシャンパン・ストリート。モエ・エ・シャンドン、ペリエ・ジュエなどおなじみの大手メゾンから、日本ではあまり知られていない中小のメゾンまでが軒を連ねる。
ここではMichel Gonet(ミシェル・ゴネ)を訪問した。
ブドウ栽培も自家で行うレコルタン・マニピュランのMichel Gonetは、主にコート・デ・ブラン地区に畑を持ち、一部はグラン・クリュに指定されている。セラーはAvizeにあり、エペルネでは、元イギリス領事館の建物をテイスティングやレセプションに使っている。
19世紀初めから続くメゾンで、現在の当主のSophieさんが7代目。私がこのメゾンに興味を持ったきっかけは、彼女が自ら描いたアートボトルだった。
小さい頃から絵が得意で、美術の勉強もしたSophieさん。かつて外部のアーティストにボトルのデザインを頼んでみたが今ひとつだったので、自分で描き始めたとのこと。ファミリーでボトルに絵を描いたのは彼女が初めてだったそう。ヴィンテージ・シャンパンのボトルに直接ペイントする。顧客のオーダーに応じて何十本もまとめて描くこともある。手描きなので、それぞれが世界に一本のボトル。
そんなアーティストとしてのマインドも持つ彼女は「私は毎年違うシャンパンを作りたいのよ」と、さばさばと語った。毎年同じ味のものを作るのは、大手メゾンがすればいいこと。ブドウの出来は毎年違うし、その年の特徴があるものを作りたい、と。ただ、それを好まないお客もいるのも事実。
なるほど。シャンパン造りもアートに通じるものがある。その年の自然条件で採れたブドウというテーマを昇華させ、一つの作品に仕上げる。毎年テーマは変わり、同じ作品は二度とない。
いくつかテイスティングさせて頂いたMichel Gonetのシャンパンは、どれも特徴は違うが、安定感があった。当然だが、毎年違っても、不安定ではダメ。安定感と変化のバランスが、ダイナミックで美味しいシャンパン造りには欠かせないものなのだろう。
エペルネの「Avenue de Champagne」はまさにシャンパン・ストリート。モエ・エ・シャンドン、ペリエ・ジュエなどおなじみの大手メゾンから、日本ではあまり知られていない中小のメゾンまでが軒を連ねる。
ここではMichel Gonet(ミシェル・ゴネ)を訪問した。
ブドウ栽培も自家で行うレコルタン・マニピュランのMichel Gonetは、主にコート・デ・ブラン地区に畑を持ち、一部はグラン・クリュに指定されている。セラーはAvizeにあり、エペルネでは、元イギリス領事館の建物をテイスティングやレセプションに使っている。
19世紀初めから続くメゾンで、現在の当主のSophieさんが7代目。私がこのメゾンに興味を持ったきっかけは、彼女が自ら描いたアートボトルだった。
小さい頃から絵が得意で、美術の勉強もしたSophieさん。かつて外部のアーティストにボトルのデザインを頼んでみたが今ひとつだったので、自分で描き始めたとのこと。ファミリーでボトルに絵を描いたのは彼女が初めてだったそう。ヴィンテージ・シャンパンのボトルに直接ペイントする。顧客のオーダーに応じて何十本もまとめて描くこともある。手描きなので、それぞれが世界に一本のボトル。
そんなアーティストとしてのマインドも持つ彼女は「私は毎年違うシャンパンを作りたいのよ」と、さばさばと語った。毎年同じ味のものを作るのは、大手メゾンがすればいいこと。ブドウの出来は毎年違うし、その年の特徴があるものを作りたい、と。ただ、それを好まないお客もいるのも事実。
なるほど。シャンパン造りもアートに通じるものがある。その年の自然条件で採れたブドウというテーマを昇華させ、一つの作品に仕上げる。毎年テーマは変わり、同じ作品は二度とない。
いくつかテイスティングさせて頂いたMichel Gonetのシャンパンは、どれも特徴は違うが、安定感があった。当然だが、毎年違っても、不安定ではダメ。安定感と変化のバランスが、ダイナミックで美味しいシャンパン造りには欠かせないものなのだろう。