2013年1月27日日曜日

2013年 注目の旅行先

2013年もすでに12分の1が終わろうとしている。今年の旅計画、早く立てなくては。

今月中旬、New York Timesが毎年恒例の「行くべき旅行先」を発表した。2013年のデスティネーションは46か所。その中でもちょっと気になるところをピックアップしてみる。
(以下、順位はNew York Timesによるもの)

1位: リオデジャネイロ(ブラジル)
2014年のワールドカップ、2016年のオリンピックに向け、様々な再開発が進行中。特に新しいアート関連施設の完成が目白押しで、今年3月には、ラテンアメリカ美術のコレクションを持つDaros Latinamerica Collection(スイス)の"Casa Daros"や、Rio Museum of Artがオープン予定。
ちなみに南米初のアップルストアも近々できるとか(今までなかったの!?)。

3位: ニカラグア
カリブ海と太平洋に挟まれた中米の国。隣国のコスタリカ同様、自然に囲まれたハイエンドなエコロッジが並ぶネイチャー&ビーチリゾート。スパも充実。

5位: ブータン
幸せの国。昨年、COMOグループがUma Paroに続きブータンで2軒目のUma Phunakaをオープン。アクセスもバンコクに加えシンガポールからの直行便が就航し、さらに便利に。

6位: アムステルダム(オランダ)
2大美術館の約10年に及ぶ(長い!)の改修が相次いで終了。昨年9月のアムステルダム市立美術館に続き、今年4月13日、アムステルダム国立美術館がいよいよ再オープン。後者では最も有名なレンブラントの「夜警」だけが建物中央の元の展示位置に戻り、それ以外は中世から現代までの美術史の流れがわかりやすい、新たな展示内容になるそう。

11位: シンガポール
数年前にシンガポールに行ったことがあり、買い物以外はあまり感動できなかった印象を持っている人(はい、私もそうでした)、是非、もう一度行ってみることをお勧めします。特にここ1,2年で完成したマリーナ・ベイエリアの建築群と夜のライトアップは、人工美として感動的。また、未来的な人工樹木と自然の木々が共存するGardens by the Bayの植物園も、都会のオアシスの進化系を思わせるシュールな場所。

14位: フヴァル島(クロアチア)
クロアチア南部ダルマチア地方のアドリア海に浮かぶ島。人気のリゾート地だがビーチなどの自然は荒らされておらず、オリーブ畑、ワインブドウ園、ラヴェンダー畑など、クロアチアらしい田園風景も広がる。

16位: ハワイ島
New York Timesは、"Lava Lava Beach Club"という去年7月にできたビーチクラブが観光客を呼びこんでいるとコメントしているが、信じられない。ハワイ島に不似合いな名前のこのビーチクラブがなくても、ハワイ島はもともと十分な魅力とパワーを持っているのだから。

22位: オスロ(ノルウェー)
アストラップ・フィアンリー近代美術館が、レンツォ・ピアノのデザインの新しい建物で昨年9月に再オープン(コレクションは近代よりもコンテンポラリーアートがメイン)。
オスロだけでなくノルウェー(およびスウェーデンとアイスランド)に注目したいもう一つの理由はオーロラ。NASAの予測によると今年の3月末までが、今後50年間のオーロラのピークだとか。

28位: ポルト(ポルトガル)
言わずと知れたポルトワインの産地。ドウロ川沿いの郊外にあるThe Yeatman Hotelは、創業300年のポルトワインメーカーの経営。ポルトガル中のワイン生産者と提携し、毎週ワインディナーを開催。スパではCaudalieのプロダクトを使ったヴィノテラピーを。

41位: ゲタリア(スペイン)
バスク地方、サンセバスチャンから車で西に約25分のところにある漁港の町。サンセバスチャンほど国際的な注目はまだ集めていないが、ゲタリア出身のデザイナー、クリストバル・バレンシアガのミュージアムが2011年にオープンして以来、ヨーロッパの他都市からの訪問者が増えている。

番外編
20位: 寧夏(中国)
寧夏(ねいか、またはニンシア)は北京の西約900kmに位置する。砂漠化が進んだため、自治体が灌漑設備を作りカベルネソーヴィニヨンやメルローを植え、「中国のボルドー」化を目指した。今ではフランスのペルノ・リカールやLVMHグループが地元ワインメーカーに投資している。
しかしまだワインツーリズムが発達しているわけではないので、今後の動向に注目。