アルト・エンポルダはバルセロナから車で1時間半、ジローナ空港から30分の位置にあり、コスタ・ブラヴァや、サルヴァドール・ダリの生地で美術館があるフィゲラスに近い。付近はヨーロッパでも有数のコルクの産地で、世界各地に輸出されている。
マス・マテウが他の多くの高級バケーションヴィラと異なる点は、専属のスタッフを抱えていること。ゲストが到着すると、スタッフが玄関の前にずらりと並んで出迎えてくれる。このヴィラを知り尽くしたシェフ、バトラー、客室係の女性たち、庭師たち、そしてオーナーの息子のアルフレッド氏も自ら、ゲストの滞在の世話をする。

また、晴れた午後にプールサイドのラウンジエリアでカヴァとタパスを楽しむのもマス・マテウ流。
この付近は、かつて世界一のレストランと言われた「El Bulli」があり、また現在のランキングでも2位の「El Celler de Can Roca」がある、いわば美食エリア。マス・マテウのプライベートシェフが作るのもヌエヴァ・コシーナの流れを汲んだ素敵な料理。
1階のメインダイニングの大きなテーブルを囲み、地元エンポルダのワインを合わせて頂くディナーは、まさに、ヴィラ滞在ならではのエクスクルーシヴで贅沢なひと時だった。
マス・マテウのオーナーとスタッフは皆、ゲストの様々な要望にできる限り応え、最高レベルのサービスを提供することを目指す、プロ意識が高い人々。そして、とてもプライベートなのに距離感が程よい。まさに「貸切り5つ星ホテル」と呼べる。
こういう宿を使いこなせる洗練されたトラヴェラーが増え、それに伴い個性あるヴィラがどんどん出てくると、ホテル市場も今とはまた違ったものになっていくかもしれない。
(マス・マテウでの宿泊についてのお問合せは、info(at)cognoscenti.jp まで。←(at)を@に置き換えてください。)