2015年6月9日火曜日

印象西湖

上海の帰りに、杭州に寄った。
上海虹橋駅から杭州東駅までは高速鉄道で1時間弱。最高速度300kmのスムースな旅。

杭州と言えば、風光明媚な西湖が良く知られ、古くから絵画や詩のモチーフにされてきた。白堤、蘇堤は徒歩やレンタサイクルで散策する観光客で賑わう。


今回の旅の目的は、その西湖で毎夜繰り広げられる「印象西湖(Impression West Lake)」を見ること。映画監督のチャン・イーモウの演出によるこのショーは、光と大掛かりな仕掛けを使い、夜の西湖の風景を一変させる。

大勢の出演者たちが湖上に浮かんでいるかのように登場し、傘や羽を手に、時に水しぶきを上げながら踊る姿と色が水面に映って増幅され、暗闇の中で、そこだけが幻想的な世界を作り出す。

ストーリーは一応、あるのだが、それを追う必要はなく、ただ視覚的な世界を楽しむ1時間。
(上演中の写真撮影は禁止なので、終了後に撮影。)
外国人だけでなく中国の人にも大人気で、バスツアーでたくさんの人が見に来ていた。でも皆、何の余韻もなく、映画でいうならエンドロールが始まる直前くらいでさっさと席を立つのに、やや驚く。

このショーは毎晩上演されているが、観客席も含めて日中はどこかに片づけられていて景観を損なうことはなく、夕方になると準備が始まる。その毎日の努力もすごい、と思う。
照明準備中

杭州に行くなら是非一度は見る価値がある世界。