2016年9月14日水曜日

マラケシュ メゾン・ド・ラ・フォトグラフィ

マラケシュの旧市街メディナにある「Maison de la Photographie」は、昔のモロッコをテーマにした写真美術館。19世紀終わりから20世紀半ばまでのモロッコの風景やポートレート写真を展示している。

フランス人が撮影したものが多かったと記憶しているが、有名な写真家による地元の人のポートレートも、無名の旅人が街角の日常を捉えた写真も、どれもが当時のモロッコの様子を伝える貴重な資料。吹き抜けの3階建ての小さな建物にも、モロッコらしい様式と装飾が見て取れる。


ポートレートの人物の意志のある目にハッとしたり、セピア色の風景写真に不思議な懐かしさを覚えたり。

モロッコの歴史や文化を知るための博物館はあまたあれど、メゾン・ド・ラ・フォトグラフィの写真たちは感覚に訴えてきて、近世のモロッコの姿が印象に残る。

カフェがあるルーフトップからは旧市街を一望できる。絶景ではないけれど、違う視点から街を見られるスポットとしても覚えておきたい。