フランス人が撮影したものが多かったと記憶しているが、有名な写真家による地元の人のポートレートも、無名の旅人が街角の日常を捉えた写真も、どれもが当時のモロッコの様子を伝える貴重な資料。吹き抜けの3階建ての小さな建物にも、モロッコらしい様式と装飾が見て取れる。
モロッコの歴史や文化を知るための博物館はあまたあれど、メゾン・ド・ラ・フォトグラフィの写真たちは感覚に訴えてきて、近世のモロッコの姿が印象に残る。
カフェがあるルーフトップからは旧市街を一望できる。絶景ではないけれど、違う視点から街を見られるスポットとしても覚えておきたい。