2021年4月2日金曜日

肥後細川庭園

春の晴れた日、肥後細川庭園へ。椿山荘や東京カテドラルのすぐ近く。

幕末に肥後熊本の細川家の下屋敷があったところで、大きな池を中心とした典型的な池泉回遊式庭園。戦後は都の土地となり、「新江戸川公園」という、残念ながら庭園の個性が全く想像できない平凡な名前で呼ばれていたが、4年前の2017年春に今の名称になったそう(良かった)。現在は文京区の管理下にあり、無料で公開されていることに懐の深さを感じる。



隣の神田川沿いの桜並木はもうピークを越えていたが、庭園の門を入ると小さな花々が咲き、新緑が美しい。立派な池に映る風景を見て、やはりここは公園ではなく、庭園と呼ぶのがふさわしいと思う。

遊歩道に沿って、池の周りの山を模した斜面を少しだけ上がってみると、台地の湧き水の小さな滝もいくつかあり、郊外の自然の中を歩いているような気分になれる。ふと、どこにいるのかを忘れそうになった。

お勧めは、細川家の学問所だった建物「松聲閣(しょうせいかく)」の2階からの眺め。向うの方にビルが見える以外は、明治時代から変わらぬ庭園全体の風景が見渡せる。

ちょっとしたパワースポットかも?と感じた都内のオアシス。