2014年10月25日土曜日

チューリヒ美術館展で感じた豊かさ

国立新美術館で開催中の「チューリヒ美術館展」。
カラフルで、複数の意味で「豊かさ」を感じる展示。

チューリヒ美術館のコレクションの中でも、とりわけ日本人に馴染みがある作家や時代の作品を選んだことがわかる。「すべてが代表作」という謳い文句そのままに、話題のモネの幅6mの睡蓮の大作の他、セザンヌが好んで描いた「サント・ヴィクトワール山」から、ピカソ、ゴーギャン、マティス、ダリなどそれぞれの作家の特徴がパッと見てわかる作品、「叫び」しかイメージされないムンクによるテイストの違う肖像画、そしてセガンティーニやホドラーなどスイスゆかりの作家の作品まで、ひとつひとつが目を引く、充実したラインアップ。

そして作品の多くが鮮やかで豊かな色彩に満ちていることも、この展示のひとつの特徴。

チューリヒ美術館の所蔵作品10万点のうち、3分の2が寄贈とのこと。金融都市チューリヒの経済的豊かさはもちろん、人々の優れた審美眼、そして市民の芸術鑑賞環境の豊かさを思った。

(チューリヒ美術館展は2014年12月15日まで国立新美術館で開催)