ビショップ・ミュージアムは、ハワイの歴史と文化を展示したハワイ州最大の博物館。プラネタリウムも併設されている。
コンテンポラリー・アートとは無縁な雰囲気のこの博物館もホノルル・ビエンナーレの会場の一つ。庭園を入るとすぐにKaili Chun(ハワイ)の「Veritas II」がある。
ホノルル・ハレ(市庁舎)のホールの作品は、Choi Jeong Hwa(韓国)の「Gather Together」。ハワイに流れ着いたプラスチックの浮きを積み上げてタワーにしたもの。
チャイナタウンのThe Art at Mark's Garageは、その壁面が作品。Mohammed Kazem(UAE)の「Directions (Honolulu)」。GPSが示す数字や文字を並べている。
ホノルル美術館の正面には、Zhan Wang(中国)の「Artificial Rock No. 133」。IBMビルにもステンレス製の作品があるが、こちらは本物の岩とステンレスのレプリカが対になっている。
ハワイ・プリンスホテル・ワイキキのロビー天井には、Kaili Chun(ハワイ)の「Hulali I Ka La」。850匹の銅の魚たちが泳ぐ。ビエンナーレが終わっても展示しておけばいいと思えるくらい空間にマッチしていて、むしろこれがないロビーを想像するとひどく殺風景に思えてしまう。
そしてDoris Duke's Shangri-Laには、Eko Nugroho(インドネシア)の「Above the Wall Under the Rainbow, Free Air」がある。(ここを訪れるには事前にツアーの申し込みが必要。)絢爛なイスラム装飾を施したShangri-laでは明らかに異質なテイストではあるが、イスラムの国インドネシアのアーティストの作品をここに展示したのは、意図があってのこと。
ホノルル・ビエンナーレのすべての会場をじっくり廻るには3日間は欲しいが、その展示内容も会場も、時間をかける価値はある。ハワイをいつもと違う切り口から満喫できる。
是非お出かけを!
*詳しくはこちら http://www.cognoscenti.jp/art-jp/honolulubiennial2017jp.html
お問い合わせはメール info(@)cognoscenti.jp へ