2017年5月5日金曜日

南インドのビーチリゾート Niraamaya Surya Samudra

インド最南端に近いトリヴァンドラム(最近の正式名称はティルヴァナンタプラム)には、ビーチリゾートと、アーユルヴェーダ・リトリートが数多くある。

Niraamaya Surya Samudraまでは空港から約30分。黒と黄色のトゥクトゥクがたくさん走る市街地を抜けていく。


リゾートは南国のジャングルを背景に、アラビア海に面した斜面に建つ。敷地内は緑にあふれ、南インドの自然を満喫できる。


石段を下りていくとプライベートビーチもあるが、波はかなり高めで、泳ぐのはちょっと無謀な感じ(誰も泳いでなかったし)。ビーチでただのんびり過ごすのが正解。ビーチには時々、牛もさらっと遊びに来るのが、さすがインドだと思う。

Niraamayaにはインドのベストスパに選ばれた大きなスパがある。ドクターが常駐し、本格的なアーユルヴェーダトリートメントが受けられる。


正統派の木のベッド。(硬いのが苦手な人は、希望すれば柔らかいマットを引いてくれる。)西洋式と違い、男性には男性が、女性には女性が施術をするのが決まり。

トリートメントが終わると、黄色い粉を額につけてくれた。


南インドは、忙しく観光するより、ゆっくりリチャージしに来るのに向いている。食事やマッサージやヨガで、とことん体にいい滞在をしようと思えば、そうできる。自分に合ったリトリートを見つけて、リピートするのも悪くないと思う。


2017年4月29日土曜日

南インドのアートホテル Purity

インド南部のケララ州のコチ(Kochi)空港から、南へ約1時間。ヴェンバナード湖のほとりにあるリゾート「Purity」に着く。

ヴェンバナード(Vembanad)湖はかなり大きく、日本人の感覚としては、浜名湖くらいの感じが近いかもしれない。漁で使うChinese fishing netが特徴的。

Purityは、インドで最初のアートホテルを作ったMalabar Escapesのグループホテル。アートコレクターでもあるドイツ人のオーナーが選んだアートが、14の客室やパブリックスペースに飾られている。




この近くにはアートギャラリーやお店もないので、ホテル内でアート鑑賞できるのはとても嬉しい。インドのローカルアーティストの作品が多い。

下の写真はAbul Kalam Azadの作品。フォトジャーナリストからアートフォトグラファーに転向した彼の作品は、ぱっと見では気づきにくいが、写真にペイントを施したもの。人物のリアルな質感と、ぼかされた背景が、独特のコントラストを生んでいる。
Azadは海外で活躍した後、南インドに戻り、現代写真芸術の振興と保全のための基金を設立し、若手の育成にも力を注いでいる。

ロビーに飾られているのはトリヴァンドラム在住のアーティスト、Pradeep Puthoorの作品。彼は元・広告会社のグラフィックデザイナー。鮮やかな色遣いのペインティングが多い。

他にも様々な作品を探しながら館内を歩くのも楽しい。


もちろん、南インドで忘れてはいけないスパも充実。自然とアートとトリートメントで、リラックスした休日を。

2017年4月24日月曜日

南インドのヨガ・リトリート Shreyas Retreat

インドのShreyas Retreatは、本格的なヨガを滞在に取り入れたリゾートとして知られる。バンガロール空港から車で1時間ちょっと。周りには店などもなく、ひっそりした入り口を入ると、大きな森のような敷地が広がる。


客室はわずか15室。テント型のコテージの他、プールサイドコテージもある。


チェックイン後には、まずドクターとのコンサルテーション。ヨガの経験、ライフスタイル、滞在に期待すること、改善したいことなどを伝えると、必要に応じてヨガやスパのプログラムや煎じ薬を用意してくれる。

一日の生活は規則正しい。朝は6時半から8時までのヨガで始まり、8時半からの朝食の後はメディテーション。午後は13時からランチ、16時から17時がヨガ、そして19時から夕食。合間にスパプログラムや、自由なことをして過ごすが、実際このスケジュールに合わせていると結構忙しいが、無駄なことは一切無い感じがする。

1日2回のヨガはハタヨガのグループレッスン。屋外のパビリオンで、焚かれたお香に包まれながら、鳥の声や葉擦れの音を聞きながらのヨガはすがすがしく、心が静まる。この他、上級者向けには別途アシュタンガヨガのクラスがある。

ゲストだけでなく、スタッフ向けのヨガクラスも一日数回あり、彼らにとってもヨガは生活の一部。客室数は15室、最大で30名程度のゲストに対し、85人ものスタッフが働き、皆、家族で敷地内に暮らしている。
オーガニック菜園

1日3回の食事はオールベジタリアン。食材のほとんどが敷地内のオーガニック菜園で調達され、新鮮な野菜を毎食味わえるのはとても贅沢な楽しみだった。さすがインド、様々なハーブやスパイスの味を感じるが、すごく辛い料理はなく、全体的にマイルド。日替わりでイタリアンやメキシカン料理も出される。食後はミント、ジンジャー、バジルなどのハーブティ。お酒は置いていない。


こういう食事を続けていたら、きっと体も浄化されるだろう。ここのスタッフは皆穏やかで、優しいことにも、ベジタリアンでオーガニックな食生活が影響しているのかもしれないと思う。
週に一度は料理教室もある

すぐ近くを鉄道が通り、夜中に汽笛の音が聞こえる。スタッフは「列車の音がうるさいかもしれません」と心配し、部屋に耳栓も置いてあったが、むしろ懐かしいような、心地よい響きだった。


2017年4月13日木曜日

ホノルルのアートスポット ③カカアコ

最近開発が急速に進むホノルルのカカアコ(Kaka'ako)地区は、アラモアナとダウンタウンの間にある。

1970年代後半からは工業地区に指定され、殺風景な場所だったが、近年は住宅も増え、お洒落なカフェも出来て、若い世代の人気が高まっていると聞く。

最近のカカアコの特徴は、何と言ってもストリート・アート。それは落描きというレベルをはるかに超えており、街の活性化に明らかに一役買っている。ストリート・アート見物に来ている人もちらほらいる。

街のありとあらゆる壁をキャンバスにして、様々なアーティストが自由に(でもかなり気合を入れて)作品を描いている。


バラエティにあふれているところもストリート・アートならでは。気分転換の散歩にお勧め。


ホノルルのアートスポット ②Spalding House

ホノルル美術館の分館、スポールディング・ハウス(Spalding House)は、ダウンタウンから北東へタクシーで20分程の、遠くにダイヤモンドヘッド臨む高台のロケーションにある。もとはホノルル美術館の創立者の邸宅だった建物で、その後、ホノルル現代美術館になり、2011年にホノルル美術館と統合して今の名前で呼ばれるようになった。

約3000点のコレクションを持ち、その多くが現代アート。館内での企画展示のほか、庭園には彫刻が点在する。

こんなところにこんなものが?と思わせるのは、離れにあるデヴィッド・ホックニーの舞台セット。常設で展示されている。1981年のエリック・サティら製作のメトロポリタン・オペラ「L'Enfant et les Sortilèges」のためにホックニーが作ったセットが再現されている。





また訪問時の企画展「HoMA Select」(2017年6月25日まで)は、コレクションの中から選りすぐりの作品を集めたもの。キービジュアルのゴーギャンの作品の他、近代とコンテンポラリーを中心に、ひとつひとつ丁寧に選ばれた印象を受けた。

観光客にはあまり知名度は高くないかもしれないが、行く価値があるスポット。同日なら一つの入場料でホノルル美術館と両方入場できるので、ホノルル滞在の一日をアート鑑賞に充ててみては。




2017年4月3日月曜日

ホノルルのアートスポット ①Doris Duke's Shangri-La

ホノルルにもいくつかの素晴らしいアートスポットがある。

中でも、ダイヤモンドヘッド近くの海辺にあるシャングリラ(Doris Duke's Shangri-la, Center for Islamic Art and Culture)は、誰もが素晴らしい場所だと絶賛する。

ここは幼くして巨万の富を相続したアメリカ人Doris Dukeが冬を過ごした邸宅。世界中を旅した彼女は、北アフリカ、中東、インドなどでイスラムアートに触れ、その美しさに心を奪われた。そして、シャングリラを壮麗なイスラム装飾の館にすることが彼女のライフワークになった。

ここを訪れるにはホノルル美術館発着のツアーを事前予約する必要があり、それも人気ですぐに一杯になってしまう。ホノルル美術館でチェックイン後、バスに乗って15分。到着するとガイドさんが出迎えて、ツアーが始まる。


一歩中に入ると、それは絢爛で見事な装飾にあふれた空間。皆が思わず感嘆の声を上げる。シャングリラのツアー中、写真撮影が許可されている場所は2か所程度に限られるが、そうでもしないと皆写真を撮るのに夢中になり、ツアーの進行に影響が出るに違いない。


潤沢すぎる資金を持つドリスのシャングリラ作りには妥協がなかった。気に入ったものを見つけたら、本物を持ってくるか、それを忠実な工法で再現した。いずれの場合でも、人手とお金のかけ方は並大抵ではなかったようだ。

ガイドさんが説明するそれぞれの部屋や作品にまつわるエピソードも興味深く、90分のツアーはあっという間。心地のいいハワイの気候の下、こんな空間で暮らすことは、これ以上ないほどの贅沢だと思う。

ここはドリスの遺産を守るだけでなく、アーティスト・イン・レジデンスも行っていて、イスラムの芸術と文化を扱う現代アーティストたちに制作と発表の場を与えている。

ホノルルの街とは別世界のシャングリラ。次のハワイ旅行は、まずシャングリラの予約をしてから計画することをお勧めしたい。


2017年3月25日土曜日

ホノルル アーティスト・ビジット③Solomon Enos

ホノルル・ビエンナーレ2017のオープニング・ウィークに訪問したアーティストの3人目は、Solomon Enos氏。チャイナタウンのスタジオに伺った。


彼は明るい人で、とにかく、しゃべるしゃべる。自分の作品を前に弾丸トークを繰り広げ、止まる様子がない。このときは、19世紀終わりからハワイが直面したアメリカ化をひとつのバトルに見立て、ハワイのジオラマとフィギュアで概念化した大作の一部を前に、熱く語っている。

沸き溢れる様々なアイディアをすべて形にするかのように、Solomonの作風は精巧なフィギュアから抽象画、人物画、子供向けのゲームまで、とても幅広い。自身も5人の子供を持つ父親である彼が作ったカードゲームは、環境保護をテーマにし、遊ぶ中で子供たちがお互いに助け合うことも学べるようになっているそうだ。


彼の尽きることがないパワーに、皆が感嘆した訪問だった。

彼の作品は、ホノルル美術館の前のThomas Squareを囲む塀の壁画でも見られる。



*ハワイのアーティスト・ビジットツアーはinfo(@)cognoscenti.jp までお問い合わせください。