ペレス氏は50年代のキューバの写真アーカイブから何百枚もの素材を入手し、それを元に作品を描く。写真を印刷した上に加工しているのではなく、全て手で描いている。
扱う題材はごく普通の人々のポートレイト。これからも昔のキューバを題材に描き続けると思うとした上で、ペレス氏は新しい技法にトライしている。
写真だとわからないが、この作品は光の入り方によって見え方が異なる要に描かれている(肉眼で見るのとカメラのファインダーから見るのとでは鮮明さが違うように見えた。)
ペレス氏のように若い世代でも革命前のキューバを題材にするアーティストは多い。政府が否定してきた過去をアートで伝えようとしているのだと、同行の現地アート・ガイドが言っていた。